ダイエットのはじまりはマクロビオティックだった


こちらはずいぶん前に、仕事で書いたものです。(情報がフレッシュではない場合がありますので、そのあたりをご了承下さいませ。2018年6月現在) 


現在は筋肉トレーニングなどをされる方には糖質制限などが注目され取り上げられていますが、私がはじめに行ったダイエットのためのお食事方法はこちらでした。


14年前、私に「第二次性徴期」ならぬ「第一次中年太り期」の兆候が現れました。

そして、ジム通いをするようになるのですが、それと並行してダイエットにはマクロビオティックのお食事法を取り入れておりました。

その詳細は別の機会に述べさせて頂きますが、まずはマドンナのパーソナルシェフを務め、多くのセレブリティにお食事を提供されてこられた西邨マユミさんの情報をご参照下さいませ。

http://www.mayuminishimura.com/

               

                 記:

  

「赤ちゃんのマクロビオティック離乳食」 


マクロビオティックという食事法をご存知ですか。

昨今長生きするために様々な健康法の情報があふれていますが、このマクロビオティックもそのひとつで一度は耳にされた方も多いと思います。 

マクロビオティックとは日本正食法といって日本人が欧米で広め、近年逆輸入の形で日本でも知られるようになりました。 

マクロビオティックの食事法のルールはいくつかありますが、基本的にはオーガニックの玄米菜食です。

卵、肉、牛乳などはホルモン異常をきたす可能性があり、それらは病のもとになるので摂らないほうがよいとされています。

また調理の際に砂糖は使いません。

身体が冷えて心身のバランスを崩すので、甘味は甜菜糖などの自然由来のものを使います。

マクロビオティックでは食べ物を陰陽で考え、その両極にあるものはとらないようにするという独自の理論があります。

例えば「陰」のグループには砂糖やコーヒーがあり、「陽」には肉、チーズなどが位置しています。 

マクロビオティックではこの陰陽の中間「中庸」に位置する食べ物を摂っていれば安定した精神状態が保たれ、病気になりにくい身体をつくることができるとされています。 その「中庸」に位置する食べ物には果物、緑黄色野菜、根菜、豆、海藻類、穀物などがあります。

また肉は食べません。 

そして近年よく叫ばれている「地産地消」と同じく「地元で摂れた旬の食べ物をその場で食べるとよい」とされています。

それは暑い場所には砂糖などの原料が採れ、そこに住む人達には必要なものですが、そうでない気候の土地にいる人がそれらを口にすると身体を冷やす」ということになり、食べないほうがよいとされています。

このことについては難しく考える必要もなく、「産地の採れたてを新鮮なうちに食べること」それが一番おいしいという当たり前が身体によいと覚えておけばよいでしょう。 

またマクロビオティックの食事法を実践する目的は「精神の安定を得、戦争をなくし、世界平和を願う」という意味もあるようです。 これについては「肉を食べない」ということにつながるのですが、「肉を食べると闘争的になり、征服欲が強くなる、戦争を引き起こす原因になりやすい」という考えなのだそうです。

さて、このようなマクロビオティックの教えに賛同し、健康法として注目している人達が増えてきた昨今、大人だけでなく子供の食育にも取り入れたらどうかと考える人もいるようです。 

特に幼児期の食事はその後の身体の発育や情緒に深く影響するといわれています。

だからこそできるだけ子供が小さいうちから良質な食事を与えたいと考える親が多いと思います。

特に最近では化学調味料などを使わず、天然素材のだし、添加物が入っていない食品がよいとされています。

マクロビオティックの考え方も同じです。

化学調味料の味に慣れてしまうと天然素材の食べ物をおいしいと感じられず、舌が鈍感になります。

インスタント食品ばかり食べている人はそのうち化学調味料の味しか受け付けなくなるそうです。それほど中毒性があり、それらはおそろしいことに心にも悪影響を与え、身体にも悪いので病気にもなりやすいということです。

大事なわが子がそうならないためにもできるだけ早いうちからマクロビオティックの食事を与えようと考え、最近では「赤ちゃんの離乳食から始めてみたらどうか?」というところまできているようです。 

赤ちゃんにこの食事法を取り入れるとよいのは、マクロビオティックでは「できるだけ農薬などを使用せず作られた有機野菜などを食べましょう」という考え方がベースになっているので、安全で栄養のある食事を与えられるという利点や素材本来の味をおいしいと感じる舌、つまり正しい味覚を育てるという意味で効果的です。

ただ赤ちゃんはまだ免疫も弱く、完全にマクロビオティックの食事だけを与えるのは危険です。 先にも述べたようにマクロビオティックでは食べ物を陰陽で考え、中庸にあたるものを摂るのがよいとはしていますが、そうすると動物性たんぱく質が著しく足りないということになり、成長過程である赤ちゃんが本来摂らなければならない栄養素が不足することになります。 

ストイックなマクロビオティックの食事はほとんど菜食主義となっているので、身体が出来上がった大人でもこれまでのよくない食習慣が完全に改善され、この食事方法に慣れるまではアレルギー反応が出たりします。

その後は健やかな心身を手に入れることができるのですが、それは数日で得られる結果でもなく、何年もかけて良い方向へと向かいます。

そこで最近になって本来の完全なるマクロビオティックの食事法のルールから少しゆるめの考え方に変わってきているものも出てきていて、肉は食べないが魚は食べてもよいとされているものもあります。

魚は「中庸」に位置します。 

赤ちゃんの離乳食としては大人と同じく基本「中庸」に位置する緑黄色野菜、根菜、豆、穀物などが最適です。

但し大人でも消化しづらい穀物、特に玄米は重湯にしてあげるとよいでしょう。野菜などはマッシュ(すりつぶす)してポタージュのようにし、植物性たんぱく質である大豆などを足すと栄養バランスがよくなります。

動物性たんぱく質である魚も栄養のバランスを考え摂ることは必要ですが、あまり与えすぎるのもよくありません。

それは赤ちゃんはまだ内臓の働きも弱く、消化することで身体に負担がかかることもあります。

ただ赤ちゃんだけでなく大人にもいえることですが、マクロビオティックをストイックに実践しようとすると「これは食べてはいけない」という固定観念にとらわれ大変です。

料理を作る親にとっても子供にとってもそれが制限となって社会性が失われる場所も出てくるかもしれません。

他国では同じ場所にいて同じものを食べなければいけないというルールはなく、宗教上の理由や食習慣の違いによってその食材や調理方法が自由に選べるところが充実していますが、わが国ではまだまだそこまではきていません。

学校給食などを食べる年頃になってアレルギーによる献立の拒否はできても食習慣によるものについてはその学校によって認められるかどうかは疑問です。

日本でもマクロビオティックの食事を推奨し、実際に給食として出しているところがあるようですが、それは極一部にすぎません。

TPP問題によってはこのマクロビオティック的な食事を摂ることを余儀なくされる将来もあるかもしれませんが、まだまだ飽食の時代が続き、一概にはいえません。 

公の場で好き嫌いなく何でも食べられるような子供であってほしいと願います。 

そうするとマクロビオティックについてはあまりストイックにならず、その独自の陰陽論を参考に「身体が陽に傾いてきたな」と思ったら陰の食べ物を意識して摂ってみるなど自分の身体の変化を敏感にキャッチしてうまく「よいとこどり」をするのが賢い活用方法だと思います。

このように赤ちゃんの離乳食に関しても「少し便が硬いな。」と思ったらさつまいもを与えてみる、体温調節がうまくできない赤ちゃんには「身体を温める陽」と「身体を冷やす陰」の食材を上手に取り入れたり・・・と、あまり神経質にならず難しく考えることもないと思います。 

マクロビオティックというと「食材選びの難しさ」や「食べられないものが多いのではないか」など厳格なルールのイメージがあって敬遠されていた人も多いと思いますが、こういうシンプルな考え方でならかわいいわが子の大切な成長に欠かせない食事にも取り入れてみようと思われることでしょう。 

いつかチェルシージムで

CHANGE YOUR BODY, CHANGE YOUR LIFE.